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2024.09.11

ダイカストを知るための7つの視点

 

この記事では、鋳物の一種であるダイカストについて、初心者でもわかりやすく7つの視点から解説します。

 

 

 

【この記事の期待効果】

・ダイカストの基本が広く浅く分かる。

・ダイカストの利便性や将来の可能性を理解し、技術選定や投資判断に役立てられる。

 

Contents

1| ダイカストとは?

・溶かした金属を型に流し入れて製品を作る方法

2| 使用製品

・自動車部品や家電など

3| ダイカストの長所と短所

・大量生産に向いているが型のコストがかかる

4| 砂型鋳造との違い

・砂型鋳造よりも細かい形が作れる

5| 環境への影響

・資源を大事に使える

6| コスト

・初期投資がかかる

7| 将来性

・自動車業界を中心に未来は明るい

 

 

1| ダイカストとは?

ダイカストは、鋳造方法の一種で金属を溶かし高圧をかけて金型に注入することで製品を製造する方法です。

具体的には、アルミニウムや亜鉛などの軽金属を高温で溶解し金型に高速で注入します。

ダイカスト鋳造で成形した成形品をダイカストと呼ぶこともあります。

 

 

2| 使用製品

自動車産業をはじめとした多くの分野で使用されています。

特に自動車部品では、エンジンブロック、ホイール、ギアボックスなど、耐久性と軽量化が求められる部品に多用されています。

また、電子機器のケースや、スマートフォン、ノートパソコン、家庭用電化製品の内部部品にも使用されています。

 

 

3| ダイカストの長所と短所

ダイカストの長所と短所を以下にまとめました。

 

【長所】
・高速で大量生産が可能
・複雑な形状を成形できる
・表面の仕上がりが美しい
・寸法精度が高い

 

【短所】
・初期費用(金型代)が非常に高い

・金型の製作には専門技術と多くの時間が必要
・製品サイズに制約がある

 

 

4| 砂型鋳造との違い

ダイカストは鋳造の一種で、鋳造にはこの他に砂型鋳造があります。

ダイカスト鋳造と砂型鋳造の比較表を以下に示します。

 

 

表1 ダイカスト鋳造と砂型鋳造の比較

項目 ダイカスト鋳造 砂型鋳造
生産形態 高速・大量生産向け 小ロット生産や試作に適している
精度 高精度で寸法安定性が高い 精度がやや低く、表面仕上げが粗い
コスト 初期金型費用が高いが、大量生産でコスト効率が良い 初期費用が低く、少量生産でコストが抑えられる
用途 自動車部品、家電製品などの大量生産品 大型部品、試作品、複雑な形状の部品など

 

この表は、主に生産規模やコスト、精度に基づく比較です。

この様にダイカストは主に大量生産に向いており、砂型鋳造は少量生産や試作品に適しています。

 

 

5| 環境への影響

金属のリサイクルがしやすく、無駄が少ないという利点があります。

金属材料をリサイクルして再利用できるため、資源の有効活用が進み、環境負荷の低減につながります。

また、製品の高い精度により、廃棄物が少なくなるという特徴もあります。

 

 

6| コスト

ダイカストは初期投資が高いため、金型の製作費用や設備導入に多くのコストがかかります。

しかし、一度金型が完成し、大量生産が可能になれば、1個あたりの製造コストは大幅に抑えられます。

また、製品の品質と寸法精度が高いことで、後工程での修正作業を減らすことができ、長期的なコスト削減につながる点も見逃せません。

 

 

7| 将来性

ダイカストの将来性は、自動車業界を中心とした軽量化や高精度化の需要増により明るいです。

新しい合金材料や3Dプリンター技術との組み合わせで、複雑な部品の製造が可能となり、デジタル技術で製造効率も向上していくことでしょう。

また、環境負荷を低減しつつ高品質な製品が提供されるため、今後も様々な産業で重要な技術として発展が期待されています。

 

 

まとめ

これからもダイカストは、車以外のいろいろな製品を作るのに欠かせない技術として、さらに発展していくことでしょう。

 

リバン・イシカワでは、ダイカスト金型の部品製作を主に行っています。
各種お問い合わせ、お見積り依頼はこちらからどうぞ。

 

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TEL:0763-62-1783
FAX:0763-62-2502

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